前立腺検診
前立腺がんは初期に自覚症状が表れにくく、自覚したときにはすでにがんが進行していたり、転移していたりする場合も少なくありません。
早期発見に最も有効な検査に、前立腺検診があります。これは採血のみで行われ、PSA(前立腺特異抗原)というたんぱく質の一種の値を測定することで前立腺がんの可能性があるかどうかを判断します。基準値を超えていた場合、MRI検査や確定診断のために前立腺生検という精密検査を行います。
前立腺がんは一般的にはゆっくり進行するため、早期発見ができれば完治が可能です。
前立腺がんの症状
がんが進行すると
- 尿が出にくい
- 排尿時の痛み
- 尿や精液に血が混じる
などの症状がみられることがあります。
前立腺肥大症と症状が似ている場合がありますが、前立腺がんの可能性があるので、こういった症状が出た場合は泌尿器科を受診してください。
また、前立腺肥大症を合併することもありますが、前立腺肥大症から前立腺がんが続発することはありません。
前立腺がんを早い段階で発見するには、自覚症状の有無にかかわらず検査を受けることが重要です。50歳を過ぎたらPSA検査を定期的に受け、前立腺がんがないかをチェックしましょう。
ご家族やご親類に前立腺がんの方がいる場合は、注意する必要があります。ご心配であれば40代であっても検査を受けることをご検討ください。